Pozas Design Group: ラテンアメリカで最高層の建物を設計

Pozas Design Group にとって、ラテン アメリカで最も高いビルに命を吹き込むことは、当初の目的ではありませんでした。 施工の後期に巧みな改造を施し、必要な高さを加えて、空に向かって新たな記録を打ち立てました。 メキシコのモンテレイにあるこの記録破りのオビスパド タワーは、高級建築事務所が設計した 2 つの画期的建造物のうちの 1 つです。 絶え間ない創造性に突き動かされ、建築家たちはデザイン ワークフローと、3D モデルの作成と適応に使うテクノロジーを共有します。 

画期的なプロジェクトのビジョン

広大な工業都市モンテレイを拠点とする Pozas Design Group は、住宅および商業デザインを専門としています。 同グループは、メキシコのデザイン スタイルとサービスや人と人とのつながりを大切にする価値観を融合させ、オビスパド タワーとライズ タワーを建設しました。これらは、同グループがこれまでに手がけた中で最も傑出した建築物です。 これらの建物は、世界におけるメキシコ建築の認知度をさらに高めることが期待されています。

オビスパド タワーは初日からランドマークになることを狙っていました。 クライアントは、利用者のニーズに応え、街のスカイラインと近くの山々に調和する多機能ビルを求めていました。 Pozas 社の多分野にまたがるチームは、プロジェクト開始当初から関係者や建設マネージャーとの対話を促進し、クライアントのビジョンと建設可能な現実をデザインに組み込みました。 プロセスはスムーズで、コンセプトから施工図までわずか 12 か月で進みました。 

高さへの挑戦

プロジェクトが順調に進行した後、ある人が「これはラテン アメリカで一番高いビルになるのかな？」と尋ねました。

チームは、このビルがモンテレイとメキシコの歴史に名を刻むには、あと 10 m の高さがあればよいことに気づきました。 一見、この追加は簡単なようでしたが、プロジェクトが動き始める前なら、変更はもっと簡単だったかもしれません。 当初の意図を保ちつつ、完成されたデザインと計画されたファサードを修正するのは難しい作業でした。 当初のコンセプトは最終設計よりも 4 階分低かったとはいえ、すでにかなりの高さがあったため、風や構造上の問題がありました。 

SketchUp で構築した 2 つのタワーの 3D モデル。

流動的で適応力のあるワークフロー

グループは、クライアントの信頼を勝ち取った当初のコンセプトから、その記念碑的な高さを達成するに至るまで、オビスパド タワーを完成させることができました。同グループはこの成功を、大胆な創造性と、それを表現できる建築設計ソフトのおかげだとしています。 

このプロジェクトは、長年のクライアントがモンテレイのダウンタウンにある 2 つのタワーの予備的な概念設計を同グループに依頼したことから始まりました。デザイナーたちは、クライアントの信頼を勝ち取るために、1 週間かけて SketchUp で初期モデルを開発しました。 クライアントのニーズに親身になって耳を傾け、3D を迅速に反復する能力によって、最終的にプロジェクトを受注することができました。 提示された最終案は、わずかな変更を加えて承認されました。

クライアントの信頼を得た後、チームは SketchUp でコンセプト モデルの開発を続けました。 CAD ツールと特定の構造ソフトを使って風をシミュレーションし、内部の梁とファサードの荷重を解析しました。 その後、詳細モデルをエクスポートして 2D 施工図を作成しました。 ラテン アメリカで最も高いビルにするための後期段階の修正も含め、その後の変更はすべて SketchUp でモデリングしました。

オビスパド タワーのレンダリング。

適切な 3D モデリング ソフトウェアの選択

モデリング ソフトウェアは、クリエイティブなプロセスを助けることも妨げることもあります。 ソフトによっては、より堅い形 (正方形や長方形など) に適しているものもあって、必要な形を作り上げる作業がより複雑になります。 グループが SketchUp を使っている理由は、設定をいじるのに無駄な時間を費やすことなく、思考から創造へと素早く移行できるからです。SketchUp のモデリング機能の 1 つに、デザイナーが新たな可能性を想像できる、数式を使用する生成ツール、Live Components があります。 この流動性には、SketchUp の Scan Essentials ツールを使って、現場から点群としてそのままのデータをモデルに転送し、また元に戻す機能も含まれており、建築家は実際に直面する可能性のある問題を理解することができます。 

SketchUp で構築した 2 つのタワーの 3D モデル。

同グループでは、クリエイティブなプロセスを妨げるものはすべて即座に脇に置いておきます。 プロジェクトを構築する最良の方法をあくなき探究心で探し求め、想像を膨らませることができる 3D モデリング ソフトウェアを選ぶのです。

絶え間ないデザイン イノベーション

完成したモンテレイのオビスパド タワーは、高さ 304 m、71 階建て、ホテル 176 室、オフィス 42 室、ビジネス センター 1 室を擁し、LEED ゴールド認証を獲得しました。  

同グループによる92 階建ての第 2 タワーは、ラテン アメリカで最も高い新しいビルとなります。  オビスパド タワーの隣に位置し、2022年の完成を予定しているライズは、250 戸以上のアパートメント、5 万 〜 6 万平方メートルのオフィス、180 室のホテル客室を擁する予定です。 

絶え間ないイノベーションを原動力とするチームは、オビスパドタワーの建設で学んだ教訓をライズの構築に活かすつもりです。 チームは今、構想から開発までの間に SketchUp モデルをどのように進化させるかについて、異なる見方をしています。 ライズの場合は、ファサードのマリオンに (グループではなく) コンポーネントを作成し、後の反復で変更が容易にできるようにします。 また、モデルは各建築家が担当するブロック (ファサード、インテリア、レンダリングなど) に分けられます。 デザイン ワークフローが改善され、接続されたことで、ライズの計画は最初のタワーよりもさらにスムーズに進むことが予想されます。 結局のところ、グループは、ラテン アメリカで最も高いビルを (再び) 最初から設計しているのです。 

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Pozas Design Group 創設者、Bernardo Pozas 氏

Pozas Design Group について

建築家 Bernardo Pozas 氏が 2000 年に設立した、メキシコのモンテレイを拠点とする多分野にまたがる建築・設計事務所。 同グループは、高度な住宅設計を専門とする Bernardo Pozas Diseño Residencial 社、垂直・多目的プロジェクトの開発を専門とする建築設計事務所 Pozas Arquitectos 社、インテリア・家具デザインを専門とする PCG Design 社、住宅不動産プロジェクトの開発業者 The New Home Project 社で構成されています。

このグループは、時代を超越した建築とデザイン、すなわちアイデンティティ、個性、パーソナリティを備えた建築とデザインを創造することを使命としています。 絶え間ないイノベーションが同グループの創造性を育み、クライアントの価値観を反映し、ユーザーと空間の調和のとれたつながりを実現する独自のビジョンを生み出しています。 技術革新は、このグループの創造性とクライアントへのサービスの中核です。 同グループは、より良いプロジェクトを構築し、デザインのアイデアを表現するために 3D 技術に投資しています。 Instagram で @pozas_arquitectos をフォローしましょう。