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2023年、UI の更新とカスタム コントロールでモデリングが「スナップ」に

アイコンの更新で、デスクトップ用 SketchUp と LayOut のインターフェースが一新されました。デスクトップ用 SketchUp の新しいモデリング要素と LayOut のカスタム レンダリング コントロールは、2023 年にパフォーマンスを重視したリリースを提供します。

2023.1 リリースにおける SketchUp の変更点を表す 4 つのグラフィックが、青を背景に表示されています

デスクトップ用 SketchUp の新機能として、アイコンのデザインが一新され、スナップと呼ばれるカスタム グリップがあります。グループやコンポーネントを事前に決めた方法で簡単に接続することができます。カスタム レンダリング コントロールを含む LayOut のパフォーマンス強化は、文書作成プロセスの短縮を望んでいるすべての方に喜ばれるでしょう。さらに、(色の)幅を広げるスタイル機能を追加し、万能ツールのアップグレードもいくつか用意しました。

最新情報

新しいアイコノグラフィーをチェックし、スナップについて学び、Horizon カラーでモデルのムードを調整し、既存のツールの拡張をご確認ください。

SketchUp のユーザーインターフェースのアイコン刷新

デスクトップと LayOut のアイコンが新しくなり、ユーザーインターフェースが一新されました。

デスクトップと LayOut のアイコンが新しくなり、ユーザーインターフェースが一新されました。

縮尺フィギュアと軸を除いて、SketchUp のアイコンはクリエイティブな プロセスを通して最も身近なパートナーとなるでしょう。プッシュ - プル、ペイント バケツ、フォロー ミーなどのツールを一目で認識し、キーボード ショートカットを使いこなすことは、SketchUp のパワフルで効率的なモデリングを可能にする鍵のひとつです。ユーザーの皆様がこの使いやすさ、親しみやすさを頼りにしていることは承知していますので、ユーザー インターフェースを軽々しく変更することはありません。 

デスクトップ用 SketchUp と LayOut のアイコンが一新されたのは、11 年ぶりです。アイコンが新しくなっても、ツールバーのサイズやレイアウトは変わりません。そのため、十分なモデリング スペースが確保され、お気に入りに基づいてツールを並べ替えるオプションも残されています。すでにご存知の機能性はそのままに、モダンなデザインになりました。 

変更には少し戸惑うこともあり得ます。そこで、デスクトップ用 SketchUp と LayOut のクイック リファレンス ガイドをご紹介します。新しいアイコンに慣れ、知らなかったショートカットを覚えるのにお役立ていただけます。アイコンがすぐに見つからない場合や、何を探せばよいかわからない場合は、ヘルプ > 検索を使用して調べてください。

イマジネーションの迅さに負けない

カラー ブロックを使った SketchUp 2023.1 のスナップを示す GIF

スナップは SketchUp の新しいエンティティで、1 回の操作でオブジェクトの位置や向きを決めることができます。

変化するデザインの周りを周回するとき、オブジェクト同士の相対的な向きを変えるのは絶え間ない作業です。スナップは、オブジェクトに複数の変換を実行する際に、異なるツールを切り替える負担を軽減します。あらかじめ定義された方向論理により、設計で効率的かつ予測可能な対話を行うように設計されたモデリング システムを作成できるようになりました。 

たとえば、学校を計画していて、明確な推定点を持たない特注の照明器具を方向付け、配置する必要があるとします。スナップにより、天井や壁に対する照明の位置を定義し、配置するたびにその動作を持続させることができます。すべての教室で同じ動作を再現でき、照明の配置を毎回考えなくても、1 回の操作で正しい位置にカチッと決まります。グループやコンポーネントを介してスナップを照明システムに組み込み、すべての器具を同時に配置・方向付けします。

この入門ビデオでスナップの使い方を学びましょう。

スナップを使用する3つの理由

  1. 既存のスペースにオブジェクトをレイアウトし、新たな推定点を作成せずに、壁、床、天井に対して(非)規則的なオブジェクトを整列させることができます。スナップを使ってカウンターや棚、家具を移動させれば、最適なレイアウトが見つかるまでオブジェクトをすばやくシャッフルできます。 

  2. デザイン開発や複雑な構成のためのコンポーネント モデリングシステムを開発し、ファサード パネル、造園、家具、道路、タイルなどのエンティティの複雑なネットワークを効率的にレイアウトするのに役立つ、構成済みまたは構成しやすいモデリング システムを設計することができます。スナップは、物流倉庫の棚システムのように、端から端まで接続するコンポーネントに特に便利です。

  3. 空間コンセプトを検討します。モジュラー ブロックを繰り返し使用することで、より大きなフォームを構築し、検討することができます。スナップを使えば、レイアウトやオプションの検討も簡単です。  

スナップにより、配置や再構成をより迅速に行ってモデルを作成できるので、クリエイティブな生産性を最高レベルで発揮することができます。  

Horizon カラーで独自のスタイルを表現

デスクトップ用 SketchUp 2023.1 の新しい Horizon カラーを使用して作成した、滝が近くにある森の中のキャビンの詳細なモデル

新しいスタイルの Horizon カラーの使い方を学ぶことができます。

Horizon カラーでは、SketchUp で空を調整し、カスタムの背景をダークまたは色付け効果で補完して、完璧なムードを伝えることができます。この新しいスタイルのプロパティを使用して色で感情を喚起することにより、陰鬱な空や快晴の晴れやかな感じを伝えることができます。iPad では、Horizon カラーでダーク モードを補完するスタイルを作成できます。

改善点

SketchUp 2023 の機能強化により、LayOut のパフォーマンスが向上しました。

SketchUp 2023 の機能強化により、LayOut のパフォーマンスが向上しました。

パフォーマンスと効率は、クリエイティブなプロセスにとって非常に重要な要素です。そこで、LayOut に 2 つの新しいアップデートを導入することにしました。

編集モードと出力モードで異なるレンダリング解像度を選択できます。最終的なドキュメントの品質を犠牲にすることなく、作成の時間を短縮できます。

LayOut: カスタム レンダリング コントロールによる高速化

洗練されたレンダリング コントロールにより、ドキュメンテーション ワークフローの効率が向上します。「レンダリング」という新しいドキュメント設定タブで、ビューポートの解像度を「低」または「中」に設定し、エクスポートを「高品質」に設定しておけば、作業とアセットのエクスポートの間を何度も往復する必要がなくなります。編集解像度が低いため、負荷の高い LayOut ページでも、軽いファイルのように軽快に作業できます。クライアント向けにプレゼンテーション用の美しいドキュメントを書き出す際には、設定を変更しなくても高い解像度に変更することができます。 

LayOut: ラベルの自動関連付けによる更新の効率化

自動テキストのタイトル グループまたは個々のラベルをビューポートにドロップすると、手動更新の心配がなくなります。ビューポートを変更すると、リンクされた注釈が自動的に更新されます。 

スクラップブックやコピーから取得するラベルの自動化が強化され、タイトルや縮尺などの注釈を手動で更新する必要がなくなりました。大規模なドキュメント セットを管理する上で、大幅な時間節約となります。この更新により、要素を LayOut ページの特定のビューポートにドラッグすると、注釈要素がビューポートにリンクされたままになり、ビューポートへの変更によって自動更新がトリガーされます。さらに、スクラップブックは、縮小 / 拡大されたグループを利用し、簡単に特定の縮尺にリサイズできるようになりました。これらの機能強化により、ラベルやビューポートが不一致になる可能性が減り、手動で更新する回数が減るため、LayOut でのドキュメント作成が迅速になります。 

要望の多かったツールの改良

当社は、ユーザーの皆様の声を聞き、必要なツールを作成することで、常にデザイン体験を向上させるよう努めています。多くの要望があった反転ツールのアップデート、カスタム反転プレーンでは、オブジェクトを反転させるカスタム プレーン(X、Y、Z 軸以外)が選択できます。90 度だけでなく、任意の方向に反転させる機能により、モデリング中のコントロールと創造的な自由度が高まります。なげなわツールにも注目しました。多角形なげなわツールでは、マウスやトラックパッドでより正確に選択するために、一度にワンクリックで選択範囲を作成することができます。

すぐに始めよう!

デスクトップ用 SketchUp の新アップデートでは、設計とドキュメンテーションのワークフローが高速化されます。そのため、未来のための作成と構築という、最も得意とする作業に専念することができます。古いバージョンの SketchUp を使用している場合は、サブスクリプション オプションをチェックして、これらの機能を活用してください。サブスクリプションをご契約の方は、マイ アプリケーションで最新バージョンにアップデートしてください。

著者について

作成者について: 弊社スタッフはSketchUpの開発に携わっており、3Dでの描画を改善する方法の考案にほとんどの時間を費やしています。また、ナーフガンウォーズ、ディスクゴルフ、ボードゲームで遊んだり、コーヒー、ビール、ドーナツを嗜んだり、山を眺めて楽しんだりすることもあります。また、雑穀のキノアが好きなメンバーもいます。

Profile Photo of SketchUp チーム {JAPANESE}